2020年10月24日土曜日

研究室を選ぶ際に確認しておきたいこと



学校にもよるかもしれませんが、10~11月頃になると研究室の配属希望先の提出が始まると思います。その時、どの研究室が良いかで悩む方も多いと思います。自分も高専と大学での研究室選びの時はどちらもかなり悩みました。

高専で1年間(電子制御系)、大学と大学院で計3年間(情報系)研究室生活を送って、また他の研究室の話を聞いたりして感じた「研究室を選ぶ上で見ておいた方が良いと思うポイント」を自分なりにまとめてみます。なお、所属した研究室の数も少なければ持っている情報もそんなに多くないのであくまで「これは研究室選びの判断材料になるかも?」と感じたことをまとめている、ということをご留意ください。

■研究室全体のテーマ
研究室ごとに研究テーマが異なります。情報系の学部や専攻の場合、画像認識技術を用いて医療画像の分析を行う研究室や学習支援システムの提案と評価を行う研究室等、多様なテーマが存在します。

自分が興味を持てるテーマでないと研究のモチベーションが保てなくなるので、その研究室がどのようなことを研究テーマにしているのか、ということはまず確認しておきましょう。そして自分に合いそうな・興味を少しでも持てそうなテーマを行っているところにした方が良いです。

■ゼミの時間と内容・コアタイムの存在
研究室ごとにゼミを行う時間や頻度は大きく異なります。自分のところは学期初めにみんなで相談して集まれる時間にゼミを入れている(週に3回、基本的にお昼の後)のですが、別の研究室では教授の仕事の関係で夕方から夜にかけてゼミをやっていたり、逆に教授があまり学生に干渉しないためにゼミの実施回数が少ないところもあったりします。あと研究室にいなければいけない時間であるコアタイムが存在するところもあるみたいです。

週に何回・どの時間にゼミを行っているか、またゼミの時間はどのように決めているのか(固定?相談してみんなで決めている?)、研究室にいなければいけない時間(コアタイム)はあるのか、ということを確認して自分のライフスタイルに合うかどうかは確認しておきましょう。

■ゼミの時間以外で学生が普段生活している部屋の様子
確認できるのであれば、研究室の学生にゼミの時間以外は主にどこで何をしているか、どんな部屋にいるのか(学生の研究用のブース等)を聞いたり見せてもらえると良いかもしれません。普段の生活の様子を知ることで、その研究室での研究生活がよりイメージしやすくなります。

■学会への参加の頻度(参加が必須か等)
学内での研究発表の他に、学外発表への参加を毎年行っている研究室もあると思います(研究室によっては海外の学会への参加を行っているところもある)。学会発表に参加すると他の大学や分野の教授・学生からの意見をもらうことができ、自分の研究に対する考えを深めることができるので参加した方が良いことは確かなのですが、どんな学会にどの頻度で参加しているのか・それは全員強制なのか、というところは事前に確認しておくと良いと思います。

■テーマの決め方
研究テーマの決め方も結構研究室ごとに異なります。自分のところは自分で考えなければいけない+教授からのOKが出ないといけないので結構苦労する(その分、比較的自由にテーマを探すことができる)のですが、別の研究室では先輩の研究テーマを引き継いだり、教授から「このテーマでやってみない?」と提案されるところもあるみたいです。

テーマの決め方やどの程度自由にテーマを探せるかも確認しておいた方が良いです。

■大学院生の人数
研究室に所属している修士や博士の学生(大学院生)の数も確認しておきたいポイントです。基本的には大学から大学院へ進学する時、同じ研究室に所属することが多いです。また社会人の人が研究室に所属することもあるので、各研究室には大学院生が数名所属していると思います(もちろん大学や研究室による)。

大学院生が他と比べて極端に少ない場合、その研究室にいたくないからという理由で大学院への進学時に他の研究室や大学院を選ぶ学生がいる、という可能性も0ではないです。

■予稿の形式
学内発表時に、学生の予稿や発表スライドの作り方を見ると意外と教授の指導方法が見えてきたりします。研究室に所属する学生の予稿・発表スライドを見た時にフォーマットがきっちりと統一されていたり予稿の余白が全くない場合、もしかしたら提出の数日前から何度も添削を受けている(=丁寧に指導してもらえている)可能性があります。

■教授の人柄
一番大事なポイントかもしれません。教授とのウマが合うか、指導方法が自分に合うかは研究室生活を送る上でかなり大事になってきます。その教授の講義を受けてみたり、友達や先輩にどんな先生かといった情報は前もって聞いておきましょう。

■研究室に在籍する学生の雰囲気
研究室の学生の雰囲気を見るとその研究室の様子を掴みやすいです。言葉では言い表しにくいのですが、研究室に所属している学生と少し話をしてみたりして何となく感じた雰囲気が自分に合うか、ということも判断材料の一つになります。

(■一緒に研究室に入る同級生)
研究室生活を送る上で同級生の存在は大きいです。大変な時に支えあったり相談したりできるので、研究室に入る同級生が誰なのか(誰になりそうか)、ということがもし確認できるのであれば確認しておきましょう。ただ、全員が研究室の配属希望を出してから初めて分かるようになると思うのであくまで確認できたら良いな、という感じです。


自分が「ここを見ておくとある程度は研究室選びの参考になるかも、」というポイントをいくつか挙げてみました。個人が勝手に思っていることなのであくまで参考程度に留めておいてください。

研究室選びで大事となるのはやはり「情報」です。友達や先輩から研究室の情報や噂をなるべく多く聞いて「あの研究室はやばい」といった情報を集めたり、オープンキャンパスの時などに直接研究室の学生と話をして普段のことを聞いたりすることが、研究室を選ぶ上では大事になってきます。なるべく早い段階から情報収集を行うことをお勧めしたいです(かくいう自分はそんなに早く行動できていなかった、)。

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