2020年8月16日日曜日

電通大の編入試験の備忘録



電通大の編入試験の時の体験をまとめてみる

執筆時点から見てもう4年前になるのですが、電気通信大学の総合情報学科メディア情報学コースへの編入試験に合格し、翌年の2017年から大学に3年次編入しました。編入試験に関する情報は少なく、勉強方法や編入後の生活などの大体のことは先人の方々がブログ等で共有してくださった情報を参考にしていました。自分自身が先人の方々の知見に助けられていたということもあるので、遅ればせながら自身も編入時に関する体験をまとめていこうと思います。なお3~4年前のことなので覚えている範囲しかまとめられないと思いますが、ご容赦ください。
この記事では編入試験に関することを中心に書きたいと思います。

自分のことについて

2017年3月に卒業するまで高専に通っていた元高専生です。通っていたのは小山高専の電子制御工学科(電気情報工学科との統合により現在は無い)で、現在は電気通信大学大学院に通う修士二年です(※2020年執筆時)。まずはじめに高専の時のことと電通大を選んだ理由について話していきたいと思います。

・高専での生活と成績

高専では学科の専門委員会には入っていましたが、部活には入っておらずプロコン等も参加していませんでした。なので高専時代にやっていた活動としては学科の専門委員会で毎年文化祭に向けてやっていたこと(配布する電子工作物の製作や各自の作品作り)くらいかなという感じです。1年の時にテニスを始めたくてテニス部に一時期入ったり、2年の時に中学時代やっていたバレーボールをやりたくなってバレー部に入りましたがどちらも環境が自分に合わないと感じたので辞めました。何かしらの活動はしないとと焦って入った結果精神的にしんどい思いをしたので、そうなるくらいなら無理はしない方が良いと自分は思います。自分に合う場所でやりたいことをできるのが一番かなと思います。

学校での成績は2年あたりまでは真ん中とかで、それ以降は上位4番以内にいました。というのも友人に頼んで過去問を見せてもらったりしていたので過去問パワーの恩恵に授かっていただけです。高専での成績は推薦を受けられるかどうかに影響するので、推薦受験を考えている人は3~4年あたりはある程度成績を維持できるようにしておくことをお勧めします。普段からノートをとる習慣と過去問は大事。

・編入を意識したタイミングと大学選び

高専卒業後の進路として編入を選ぶこと自体は入学した時あたりから漠然とですが考えていました。その意思が固まったのは4年生の時だったと思います。高専で専門的な知識を習得することはできていましたが、社会のことをあまり分かっていなかった&選択肢が限られている状態で就職することに不安があった、そして大学生活を送ってみたかったという理由から編入することを決めました。

電通大のことは先生から聞いて知りました。他にもいくつか大学の候補はありましたが、オープンキャンパスと学園祭に行って電通大の雰囲気が自分に合っていると感じたこと、及び都内の大学に行きたいという理由から第一志望は電通大に決めていました。
大学の雰囲気を知る上でオープンキャンパスや学園祭への参加は大切なので、気になっている大学があれば是非行ってみてください。実施する時期は大学にもよりますが、早い所だと5~6月にやっているところもあるので4年生のうちに編入先の候補はある程度意識しておくことをお勧めします。あと編入試験の過去問や解答を手に入れるのは結構苦労するので、4年生のうちに過去問も入手しておけると後々楽です。

電通大への編入を考えている方や電通大に関する情報を集めたい方は、こちらの方の記事が参考になると思います。電通大の良いところと良くないところをまとめてくださっています。


編入試験の勉強

4年までは定期試験や工学実験等があったので、本格的に試験対策を始めたのは5年になる前の春休みあたりからでした。大学の編入試験は大学にもよりますが、推薦であれば5月頃、学力試験は7~8月にやる大学が多いと思います。編入試験は時期が早いので5年生になってから試験勉強を始めると時間的に厳しいと思います。自分も遅いほうだったのですが、可能であれば4年生のうちから過去問に触れておくと有利に試験対策を進められると思います。

試験勉強は過去問と参考書を中心に進めていました。学科にもよりますが、自分の場合編入試験の科目は大体英語と数学と物理(or 情報工学や電気回路などの専門科目)だったのでこの科目を中心に勉強していました。自分は滑り止めも含めて4つ近くの大学の過去問を並行して解いていて、色んな傾向に触れられて良い勉強になったので複数大学の過去問を解くと力がつくと思います。
ざっくりとですが、各科目の勉強方法は以下のような感じです。

・英語

高専の時に勉強したことを中心に復習していました。ノートを見て授業中の内容を復習したり、授業で使っていた教科書や図書館で本を借りたりして勉強していました。自分は英語が苦手で特に記述問題が全く書けない(単語が思いつかなかったり書き方が分からない)状態だったので、ここに関しては英語の先生や友人に添削をお願いするなどしてもっと対策をしておくべきだったなと思います。

・数学

過去問だけでなく、教科書や参考書の問題も含めて色んな問題を何回も解いていました。分からない問題があれば本・ネットから類題を見つけて解き方や答えを調べていました。色んな参考書があると思いますが、自分の場合マセマや編入数学徹底研究によくお世話になっていました。特に「編入数学徹底研究」は編入試験の数学に特化した参考書で各大学の編入試験で過去に出題された様々な問題が載っており、これ一冊で編入試験の数学の対策を行えるのでとても助かりました。今でも度々使っています。



・物理(情報工学や電気回路などの専門科目)

物理・専門科目に関しても数学と同じく過去問+教科書・ノート+参考書で対策していました。ここは大学によって出題傾向が結構異なるので確認しておいてください。自分が使っていた参考書を載せておきます。



なお、注意点として出題範囲が突然大きく変わることもあるので範囲を絞って勉強するのは避けてください。自分の時も電通大の試験で数学も物理も例年あまり出ていなかった問題(累次積分やモーメントの問題)が出てきてビックリしたので、過去問だけを頼りに勉強するのは危ないと感じました。参考書も使って幅広く対策をしておくと安全です。

面接対策

・口頭試問

編入試験では口頭試問を課すところもあると思います。数学であれば指定された行列の逆行列をホワイトボードで計算したり情報工学であればビット計算を解いたりする問題が出るので、ホワイトボードで短い時間で問題を解く練習もしておくと当日落ち着いて解きやすくなると思います。

・面接

推薦受験と一般受験では面接の時間が変わりますが、どちらにしても
・志望理由
・進学を選んだ理由
・分野にまつわる話(例として電気系の学科であれば非接触充電についてどう思うか、情報系であればインターネット上の情報を使ってどのようなことをしたいか、等)
あたりはどこの大学でも聞かれると思います。落ち着いて話せるように練習は何度もやっておきましょう。


最後に

編入試験の時にやった勉強などを一通りまとめてみました。思い出したらまた追記していきます。
編入試験はセンター試験と違い、日程が重ならなければ国立大学を複数受験することができます。しかし枠が狭く、情報量が少ないために対策も難しいので何かと苦労も多いです。また受験の時期は不安も大きくなると思うので、そういう時は家族や友人、先生など周りの人たちにどんどん相談してみてください。一緒に勉強してくれたり、アドバイスをもらえたりと本当に心の支えになります。
また万一不合格になったとしても心を切り替えて次の受験に目を向けられるようにしてください。自分は電通大の推薦受験を受けて不合格になり、その後一般受験を受けて合格しています。推薦で落ちた後何日間かはやはり落ち込みました。メンタルを立て直すのは大変でしたが、一般受験に何とか気持ちをシフトして勉強に集中するようにしました。

電通大に編入した後、単位認定というイベントが待っているのですが編入後の話についても別の機会にてまとめていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

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