日本生まれのあのソニックが遂にハリウッドデビューしました。ソニックの実写映画『ソニック・ザ・ムービー』は2020年の2月にアメリカで、6月に日本でそれぞれ公開され、アメリカでは『名探偵ピカチュウ』の興行収入を抜いて最も興行収入の多いゲーム原作の映画となりました。続編の制作も決定しており、2022年4月8日に公開予定という情報も出ています。続編も今から楽しみで仕方ありません。
ソニックがスクリーンデビューしたということがとにかく感慨深くて、吹き替え+字幕+4DX合わせて計6回映画館で観たのですが、何回観ても「あのソニックがスクリーンを駆け回っている...ありがとう...」という感動の気持ちが込み上げました。前からソニックの映画化の話は出ていたもののなかなか実現に至らなかった分、映画館でソニックを拝める日がやっと来てくれて本当に嬉しいです。
今はもう劇場での上映は終わってしまっていますが、9/2からAmazonやdTV、U-NEXT等でデジタル配信が始まっており、10/21にDVDも発売されるので気になっている方には是非観て欲しいです。ソニック・ザ・ムービーは原作をあまり知らない人でも楽しめるストーリー・内容になっているので、「ソニックについてあまり詳しくないけど大丈夫かな...」と思っている方でも楽しめます。むしろソニックをあまり知らないけど映画で興味を持ち始めている、という方にこそソニック・ザ・ムービーをお勧めしたいです。
上映している時に書ければ良かったのですが、映画ソニックに関する記事を書きたくなったので「映画ソニックのここが良いよね」という個人的に好きなところを今更ながら書いてみたいと思います。
ソニック・ザ・ムービーとは
※以降は個人の意見・考えや若干のネタバレを含む可能性があります。
ここ好きポイントについて話す前に、まずはソニック・ザ・ムービーとはどんな映画なのかについて少しご説明します。
あらすじについては、予告映像が分かりやすいと思うので丸投げします。
超音速で走れるというスーパーパワーを持つが故に色々な人から狙われていて、ある日ナックルズ族に襲われたのがきっかけに地球にワープして逃げることになりました。地球で10年間過ごす中でグリーンヒルズという小さな町がお気に入りになり、その町に住む保安官のトムと友達になりたいと思うようになります。自分の姿が人に見られないように隠れながら一人で暮らしていましたが、自分の存在がドクター・ロボトニックに気付かれてしまい、別の星に逃げようとするところをトムに姿を見られてしまいます。ソニックのスーパーパワーを狙うドクター・ロボトニックから逃げつつ、無くしてしまったリングを回収するためにトムとソニックは一緒に旅に出ることになります。
大まかなあらすじとしてはこんな感じです。
映画ソニックは公式でも”ソニックの誕生の秘密と大冒険が描かれる”と説明書きされているので、位置付けとしては「ソニックが今のように成長するまでの話」になります。ただ個人的には原作のソニックとは別次元のソニックとして捉えた方が良い、と思います。”ゲームのソニック”という目で見るよりも”映画ソニック”という新しいソニックとして見た方がより世界観を楽しめるかもしれません。
原作の設定を取り入れつつ、もし現実世界にソニックがいたら？というのを描いたのがソニック・ザ・ムービーかなと個人的には思います。
個人的ここ好きポイント
■映画ソニックの吹き替え
ソニックの日本語吹き替えは俳優の中川大志さんが担当しました。何回聞いても映画ソニックに凄く合っていて違和感も全くなく、声の演技も素敵だな､､と感じました。インタビューにて「その道のプロがいる中で違う畑の人間が引き受けるのは僕としても抵抗がある」「ソニックという大役を二つ返事では引き受けられない」とソニックの吹き替えのオファーを一回断ったとお答えになっており、そのことを知ってソニックへの愛と役に対する覚悟が凄く伝わりました。オファーを引き受けてくださって有難うございます...とお伝えしたいです🙏
中川大志、声優初主演ソニック役を一度辞退していた...出演決意の思いと役作り語る（マイナビニュース） - Yahoo!ニュース
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■映画ソニックがとにかく可愛い
映画ソニックはじっとしていられない無邪気な少年(？)です。常に忙しなく動いていて、一人でいる時も誰かといる時もずっと喋り倒していて表情も豊かです。大変可愛いです。あとトムととにかく友達になりたいので何かにつけて「俺たち気が合うよな」みたいに仲良いよなアピールをします。僕のところに来てくれたら秒で友達になるので是非来てください。身体がもふもふなところも最高ですね。。
可愛
（出典：『ソニック・ザ・ムービー』）
■ロボトニックとエージェント・ストーン
映画ソニックにはドクター・ロボトニックという悪の天才科学者が敵役として出てきて、彼にはエージェント・ストーンという助手がいます。ロボトニックは難解な性格をしているので誰も近付いてこないのですが、エージェント・ストーンはロボトニックに対して尊敬の念を持っている？ためかいつもロボトニックの側にいます。ロボトニックもエージェント・ストーンを気に入っているらしく、時々ちょっかいを出したりします。ツンデレみたいな態度を取る博士とちょっかいを出されても彼を慕う眼差しが変わらない助手の二人のやり取り、見ていてとても好きです。ラボでダンスしている博士を脇で見届けつつ、ヤギのミルクで作ったラテを差し出す助手に対してロボトニックが言った「お前のラテは旨い！」と言いながら受け取るシーンは何回観ても最高です。
ジム・キャリーのキレッキレダンス！『ソニック・ザ・ムービー』本編映像ジム・キャリー、監督の要望に応えて"悪のダンス" 「ソニック・ザ・ムービー」撮影裏話 : 映画ニュース - 映画.com
2020年6月27日 15:00 ［映画.com ニュース］セガの人気ゲーム「ソニック」シリーズを米ハリウッドで実写映画化した「 ソニック・ザ・ムービー」（公開中）。ソニックのスーパーパワーを狙う敵ドクター・ロボトニックを演じているのが、「 マスク」「 エターナル・サンシャイン」などで知られる ジム・キャリー ...
（”悪のダンスシーン”で流れる音楽（Where Evil Grows）はジムキャリーさんが自ら選曲したそうです。）
■登場人物がみんな良い人ばかり
映画ソニックに出てくる登場人物はみんな良い人です。例えばソニックと一緒に行動をすることになる保安官のトムは、町の人に対しても動物に対しても優しく接し誰からも慕われています。トムの奥さんのマディは獣医師で、ソニックを初めて見た時に驚きつつもソニックの怪我の状態を心配して診察してくれました。トムとマディは非常に仲が良く、ソニックを助けるために一緒に行動してくれました。他にもトムの仕事仲間のウェイドやソニックに遊び相手(？)にされていたクレイジー・カールはソニックのピンチを救おうと最後立ち向かってくれたり、マディの姉の娘のジョジョはソニックに靴をあげたりと本当良い人ばかりで温かい気持ちになります。
■原作に関連した小ネタがたくさん仕込まれている
ソニック・ザ・ムービーには原作に関連する小ネタがたくさん散りばめられています。映画のパンフレットやニュースサイトの記事、ソニックステーションライブでも色々と紹介されているのでここでは詳しく書きませんが、冒頭から色んなところに原作に関する小ネタが含まれていて製作陣の原作へのリスペクトが凄く感じられます。
全部見つけられたかな？『ソニック・ザ・ムービー』に隠されたすべてのイースターエッグを解説
セガを代表するマスコットキャラクターを実写化した『ソニック・ザ・ムービー』は、ビデオゲームファンにとってご褒美のような作品だ。当初のデザインは物議を醸したが、最終的に出来上がった作品は意外なほどよくできてきた（詳しい評価は IGNのレビュー を読もう）。そして、我々が望んだ通り、本作はアイコニックなビデオゲームシリーズへのイースターエッグや小ネタが満載だった。 ...
余談
ちょっとだけ余談なのですが、映画ソニックのデザイン修正の件について少し触れたいと思います。ご存知の方も多いと思いますが、世界で初めて予告編が公開された時のデザインがあまりにも不評だったことを受けて映画ソニックのデザインは一度修正されています。このデザイン修正の指揮をとったのは、『ソニック』フランチャイズに携わってきたイラストレーターのタイソン・ヘスさんです。ゲーム『ソニックマニア』のOPアニメを制作したり、『ソニックマニア アドベンチャーズ』『Chao In Space』等のソニックのショートアニメを制作してくださったりもしています。タイソン先生のおかげで今のデザインになったので、足を向けて寝ることはできないと思った次第で余談を書かせていただきました。
「ソニック・ザ・ムービー」で大幅に変更されたソニックのデザインでは、『ソニック』に携わり続けてきたベテランアニメーターを抜擢 | AUTOMATON
パラマウント・ピクチャーズは11月12日、セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をもとにした実写映画「ソニック・ザ・ムービー」の最新映像を公開した。公開日の告知と共に、新たにデザインされたソニックの姿が映し出されている。 映画発表当時から...
ソニックのゲームやアニメにも足を踏み入れて欲しい
※オタクモードになります。
ここまでソニック・ザ・ムービーについて色々書かせていただきました。少しでも映画ソニックに興味を持っていただけたら筆者としてもとても嬉しいです。また、映画をきっかけにソニックについてもっと詳しく知りたいと思った方がいれば、是非ゲームやアニメにも足を踏み入れていただきたいです（沼へ誘い込もうとするオタク）。
ソニックやソニックに出てくるキャラクターについて詳しくは公式サイトをご一読ください。
ソニックとは？
1991年にメガドライブ(米国ではGENESIS)用ゲームソフトとして第一作 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』 が発売となり、ゲームのスピード感と主人公であるソニックのクールなキャラクター性により全世界で400万本を超える大ヒットを記録しました。 ...
ソニックのゲームでお勧めしたいタイトルは色々あり、人によってもどんなタイトルを勧めるかは恐らく変わってきますが自分の場合は
- 各キャラクターや関係性、ソニックの世界観を楽しみたいなら：『ソニックアドベンチャー１,２』（DC, GC（DX/バトル）, PS3, Steam）
- モダンソニックのゲームの遊び方を変えた傑作という呼び声も高い、爽快感あるゲームで遊びたいなら：『ソニックワールドアドベンチャー』（Wii, PS3, Xbox 360）
- クラシックソニック（ソニックアドベンチャー以前のソニック）時代の2Dゲームの世界観を楽しみたいなら：『ソニックマニア』（Switch, PS4, XBOX ONE, Steam）
をお勧めしたいです。難易度が若干高めに感じるものもあるので、手軽に遊びたい場合は『ソニックカラーズ』（Wii, 3DS）もお勧めです。
過去作を遊んでいた方が物語の繋がりを感じられて理解しやすい・楽しめる要素も中にはあります。しかし、ソニックのゲームは過去作を遊んでないと楽しめないということはあまり無いので、その点はあまり心配しなくて大丈夫です。
ゲーム以外にもソニックは『ソニックX』というアニメも放送されていました。公式でも一部無料で公開されている他、AmazonやU-NEXT、NETFLIXでも観ることができます。クリスたちがいる世界が舞台の第1期（1~52話）、ソニックたちがいる世界が舞台の第2期（53~78話）合わせて全78話となっています。コミカルな内容の回が多いので楽しく観ることができる一方、「渚のエミー」（9話）、「英雄ソニックを追え！」（14話）等々のようにソニックのカッコ良さが光る回も沢山あります。また「世界が静止する日」（49話）や「カフェ・カオティクス」（71話）等のようにエッグマン様の優しさ・カッコ良さに魅せられる回もあります。ソニックたちとの交流を通して成長していくクリスの姿などなど、お勧めポイントを挙げだすとキリがないので是非観て欲しいです。特に、日本では未放送＆DVD化されなかった第2期は、コスモという女の子が物語に深く関係するのですがかなり涙腺に響くストーリーになっています。
【公式】SONIC X 第1話 「超音速ヒーロー登場！」 "SONIC X" EP01(2003)
【公式】SONIC X 第1話 「超音速ヒーロー登場！」 "SONIC X" EP01(2003)
SONIC X
風のようにひとところにとどまることのない超音速ハリネズミ、ソニック・ザ・ヘッジホッグ。そして自らの帝国を創るために悪事を働くロボット工学の権威 ...
ゲーム・アニメは世界観やキャラクター性を理解しやすいと思ったのでお勧めしてみました。あとソニックのゲームは音楽も凄く良いので音楽面でも推しています。
途中、ソニックを勧めるオタクになってしまいましたがソニック・ザ・ムービーは色んな方に是非観て欲しい映画であることをお伝えしたくてこの記事を書きました。そして映画ソニックをきっかけにそこから原作（ゲームやアニメ）にも興味を持ってもらえるとさらに嬉しいです。みんなソニック・ザ・ムービーを観て...そしてソニックに興味を持ってください...
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今月、映画本編の冒頭8分間の映像も公開されました。
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